メイ社長が退任してしまったのが寂しい。
メイさんの本を読んだら、空港にガチャガチャを置いて訪日客に余った小銭を消費してもらう、リカちゃんのツイッターアカウントを作る、常温のペットボトルをコンビニに置く、全部メイさんのアイディアだったのか！と驚いた。発想が柔軟だし交渉能力とかもあるってことだろう。
子供の頃日本語習得するの苦労した、大学では消防団のボランティアした、というエピソードも人間に深みを感じる。金儲けのセンスがあるだけじゃない人。
本には「私はキャリアの残りの時間すべてを新日本プロレスに捧げたいと思っています。」と書いてあって、プロが本気で取り組んでくれてるんだなと安心感があったので、最初退任発表があったとき、え、なんで？？？ってなった。
やっぱり社長をやるくらいの人は口がうまくてその場の都合がいいこと述べるのか、本の中身鵜呑みにしちゃだめだな、狡猾なんだなあとがっかりしていたら、本当は辞めたくなかったけど解任されたと知った。
プロレス団体の歴史見ると、元はヤクザが仕切っていた世界のようだし、詐欺やら借金踏み倒しやらのワードも出てくるし、胡散臭さあるんだなという印象だった。まあそういう人間臭い感じも嫌いではないのだけれど、メイ社長のまともな感じは安心感があった。なんていうか、生徒会長感。この人だったら俯瞰的な目で、正しさを保って動いてくれるんじゃないのかなっていう感じ。
メイさんが昔社長を務めていたタカラトミーのツイッター公式アカウントが、リカちゃんに対してロリコン目線でつぶやいたのが最近炎上していたけれど、メイさんが社長だったらこういうの見逃してなかったんじゃないのかなあって思う。
解任になったのは報酬が高くて払うの大変だし、しばらく海外展開無理だしお役御免、ってことかなあと解釈してるけれど、それにしてもこのタイミングかあ…。むしろ今みたいな有事こそプロ経営者の手腕が発揮されそうなのにな。
しかもこの後味悪い感じ、コロナ落ち着いてまた海外展開復活させても戻ってくることはないのかな？って感じだよな（スマホサイトのコラムがさっそく消されていてエーンってなった）。
海外展開に力入れていたの、これから国力が落ちて衰退していく日本を見越しての１０年２０年先のための動きだなと思っていた。
蝶野さんがメイさんいなくなって嬉しそうなので、内部で色々あったんだろうけど、そりゃ外部から来た人が改革始めたら反発する人も当然いるよなあ…道半ばだったろうに…とここはもう想像で擁護するしかない（棚橋がこのことについて何も言わないのも気になる）。
メイ社長の密着見たら、イッテンゴ成功させるために厳しく数字を追っていたようだし、付いていくスタッフも大変だっただろうけどさ…社長の能力の高さに現場や下が付いていけなかったということかなあ。まだまだやりたいことあっただろうな。
今日はいいや、また今度、で会場にメイさんいても写真撮ってもらわなかったけど、撮ってもらえばよかったな。選手だけじゃなくて社長さんでもこういう後悔が起こるとはね…。
これがきっかけで新日本嫌いにならないといいな。観客での目撃情報がこれから出ると良いな…（他団体だとしても）。
これも絶版になるんだろうか
