オエウイのプロレス日記

プロレスについて記録用。2018.10初観戦。生観戦すると書くこと多いです。たまーに更新

75 2023元旦 NOAH武道館

書き切る前に力尽きてしまうな~

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去年と同じく、今年も元旦はNOAHの試合を見に行ってきた。

コロナ以来、都会側にはほっとんど行かなくなっているが、去年は感染者数も落ち着いていたので元旦の大会見に行き、全然都会に人がいなくて良かったなあと、今年もチケット買った。

 

去年はもう電車がすっかすかだった。行きも帰りも隣に人が座ることなどなかった。快適。

その感覚で地元の駅まで向かったら、人がたくさんいて活気がある…?となり、去年都会に人がいなかったのは、あれはまだ世間が自粛生活を続けていたせいだと気付く。

電車には一人女性、カップル、ファミリー、初売り行きましたっていう大きな紙袋持った人。密々にはならないけれど、明らかに世間が移動をしている。

感染者数最悪なのに大丈夫か、県から救急車の使用控え呼びかけられるくらいヤバいみたいだけど大丈夫か、私以外家でじっとしていてよ。と隣の女性が爆睡で肩に頭を預けてくるのを感じながら考える。

 

新宿で降りて地下鉄を探す。ああ都会、緊張する。去年と違う改札出てしまって一回信号渡らなきゃで道合ってるのかなと泣きたくなるが、去年ユーチューブで予習した乗り換えルートと同じ景色が見えてきて安心する。

都会色んな人がいる。ニュース通りインバウンド復活してる。誰かの香水の匂いがきつく香ってくるのも都会だし、お金の無さそうな金髪の若者がだるそうに歩いてるのも都会だし、キャップとフードダブルに被ってる男性は私の普段の生活圏にはいない。

ダブルの男性も九段下で降りたので、お、プロレスファンなのかなあと思ったが、違う改札に向かっていった。その前に見かけたリュックに勝守り付けてる人はプロレスファンだった。

 

今年のチケットはほぼ売り切れとは聞いていたが、確かにたくさんのお客さんが武道館へと流れていく。公式で来場者数9500人と発表があったけれど、去年の3倍以上だったのかな、ダフ屋の人がいたし、コロナ前の新日のビッグマッチを思い出す。

男性率が高い。カップルは時々いるけれど、女性が少ないので歩きながら心細くなってくる。今回も緊張で変な汗をじんわりかいてて、とにかく自分の席を目指すことにする。割りとぎりぎりめで買ったら、だいたいの席種は売り切れで、2階の前の方の席種しか選択肢がなかった。

去年はお客が少なくて、心配になるくらい席までスムーズに到達できてしまったが、今年は人波に気をつけながら進んだ。

中に入り、席に着く前にトイレに寄ると、試合開始30分くらい前だと思うが他に人がいなくて、女性客の少なさを実感する。ガチの女性ファンはアリーナとか1階席に集中しそうだしな。

 

武道館の席は幅も奥行きも狭い。オリンピック前のリフォームでトイレきれいになったんだなあと思っていたけれど、席はそのままなのかな?これは昭和の日本人サイズ…ちょっとだけ腰掛けてくださいっていうサイズ。しかも列の真ん中。去年は1個空けで快適だったな。荷物もっともっと小さくしてくればよかった。

隣に大きい人が座ったら辛いなあと思っていたら、奇跡的に両隣華奢なお姉さんが座り、安心する。

隣はカップルだった。普段は素人のカップルなど視界に入れたくないが、今日ばかりは「密着してイチャイチャして私のスペースを作ってください」と願っておいた。

隣のカップルは雰囲気的に、彼氏の趣味に彼女が付き合って見に来てる感じだったが、ちゃんと拍手して楽しんでいて、周りのカップルも割りとそんな感じが多く、元旦から付き合ってあげてるなんて偉いなあと思って帰ってから友達に報告したら「一緒にいられるだけでいいんじゃない」と言われて、衝撃。なーーーん。

 

客席を見渡す。一番上の席までお客さんが座っている。すごい。NOAHのビッグマッチでお客がたくさんいるなあと思ったの、コロナ前に行った両国以来だなあ。

売れ残ったのかなという空き方をしている席もあるにはあったけれど、ほぼ満席だ。

 

去年は批評家気質のマニアが近くに座ってて、批判もしてて、それはそれでおもしろかったけど、今回は新日本しか見ない人や、ライトファンが多い感じがして、ジェイク・リーがサプライズ登場したときも「…誰…?」って空気になっていた。そういうのはあるけど、私の周りは積極的に楽しもうという姿勢のお客が多くて雰囲気良かった。

私も、「ジェイク・リーっぽい感じするけどよく知らないししゃべらないし名前は紹介されないしそのままニヤニヤ退場しちゃうし、今のはジェイク・リーで合ってるのかな…」って検索しちゃったしな…このときばかりは実況の声を館内に流してほしいわ

 

周りではちょいちょいコールするお客さんがいた。入場するときに「大声での応援禁止」みたいな掲示がしてあり、大声の定義とは…と思ったのだが、馳浩の試合でコールが起こり始め、しかし注意アナウンスも出ないし、お客さんも良いと判断してコールが増えだした空気。

都会では黙認する流れになってるのね~と思っていたら、帰りにツイッターチェックしたら「コールするな」と問題視しているファンがたくさんいて、やっぱりだめなのかとなる。

棚橋のポッドキャスト聴いてたら、コールはいいけどチャントとか数十秒に渡る声出しはイッテンヨンではだめって言ってたので、これと同じ基準にしたのかなと思い、検索したら、大張社長のアカウントで大声の定義説明していた。普通のコールは大声に該当しないって書いてあって、じゃあやっぱりOKだったのか?事前に説明しなかったのは曖昧にしておきたかったのだろうか。

 

 

この半年、ほとんどNOAHの試合は見ていなかった。仕事に慣れずクタクタで、パソコン開くのが一手間で、テレビ画面で気軽に見られないとついついチェックしなくなってしまう。NOAHのユニットやらの仲間割れやベルトの移動は細かく起きるので、理解が追いつかなくて関心がなくなるっていうのもあるかなあ。

 

半年見てないとなんかもう全然わからないなあと新鮮だった。ドラゴンゲートとけっこう一緒にやってるのか。

 

ヨーヘイ選手が歌を歌う選手と一緒に長尺で入場して踊っていて、試合する前に疲れないのかな、DDTっぽいノリだなと思った。

正直、私はファンキーモンキーベイビーズみたいな曲は苦手なのだが、ファンキーモンキーベイビーズとか聴いてそうな人向けの曲だった。苦手なのでNOAHのテーマ曲もあんまりだが、私のそういう好き嫌いってプロレスファンの中でマイノリティだろうなって自覚はしてる。

(私は棚橋のこと尊敬してるし大好きだけれど、エアギターって何なん?というのは今もあり、きっと始めた当初はもっと反発されてただろう。何なん?っていうのはちょこちょこあり、「トッランキーロあっせんなよ」「エンセリオまじで」って何なん?っていうのもある。たぶんこの何なん?の引っかかりがだんだん癖になっていくのだろう。)

 

稲村選手応援してるが、試合でのポジションが一昨年の末と変わってなかったので、扱い低いまんまか…となる。稲葉選手も元々レッスルワンのチャンピオンだったらしいけれどくすぶってるのかな。

中嶋選手もその他大勢の一人の位置にいて、普段NOAH見ないお客への絶好の紹介のタイミングだったと思うけれど、若手の選手はだいたい埋もれちゃっていた。

 

馳浩は、政治家としては好きじゃなく、政治家なのにプロレスラーとしてちょいちょいコロナ下にリング出てきてるのも浮ついてて好きじゃなく、しかしプロレス界的にはありがたい存在なんだろうなあと複雑で、Xとしてサプライズ登場したときはケッて気持ちになったが、試合はしっかり盛り上がっていたので「悔しいけど楽しい」って感じだった。登場にお客さんたちがすごい盛り上がってて、メインの客層は私より20くらい上なんだろうな~と実感する(15年後くらいのプロレス界お客の数ヤバそう)。

 

私の中で拳王様と清宮くんのライバル関係はワクワクするもので鉄板なので、ベルトをかけた二人の試合がセミになっちゃったか~というのを見届けたくてチケット買った部分が大きい(あと中邑真輔効果でチケットがすごく売れていると知り、そんな人気なのか~見ておいたほうが良いかなというのも)。

 

拳王様と清宮くんは入場してきたとき満員の会場を見渡していたけれど、自分たちだけではこの数のお客さんを集められないということに、拳王様はどんな感情持ってるんだろうなあ。

私はNOAHの激しい(とか言ったらマニアに否定されるのかな?)試合スタイル好きなのだが、拳王が清宮くんを場外にファルコンアロー?したときは、叫んでしまったし事故見ちゃったと思ったし、会場も引いていた。清宮くんがすぐに起き上がったのはプロレスラーの身体どうなってんの…?となったが、若さでカバーできるんだろうな…

そういえば去年の元旦も二人で戦ってたけど脳震盪か何かで中途半端な感じで終わってたよな。客を盛り上げたいという気持ちが危険な方にいかないといいな。飯伏内藤みたいに「こいつには何やってもいい」みたいな気持ちがあるのかな。

 

私は勝った清宮くんがマイクをしてから退場するのを期待していたのだが(新日のお客にアピールできるじゃん、メインにしてもらえない葛藤直接喋ったらお客の心つかめるじゃんって思って)、あっさり退場し、余韻なく次の試合の入場が始まり、メインを観に来たお客たちもあっさり次の試合に気持ち切り替えていて、なんか…悔しい!もっと二人の切なさ出してよってなった。

 

けれどやっぱり、メインの試合は「あの試合生で見に行ってたんですよ」と自慢できるような、記憶に残るものになった。中邑真輔の入場かっこよかったな。なんかバレエのボレロを見たときの感情の揺さぶりに似ているような…歩くだけで会場の空気を自分のものにするってすごいなあ、人としてのカリスマ性っていうやつ?

でっかい和太鼓とギターの生演奏を受けながら入場していたけれど、ムタは生演奏なしだったので「こっちのが和なのに太鼓撤収か…」となった。

年末紅白を見ていて、「鈴木雅之って本人自身がものまねみたいで面白いな…」と思ったのだが、中邑真輔も本人自身がものまねみたいな、自分の世界観にどっぷり浸かりながら試合していて、面白かった。

毒霧を口づけで奪っているとき、周りのお客は「え?え?笑」って戸惑いもあったけれど、きれいな終わり方だったな~

 

帰るときにセミの二人に対しての感情が強く起こっていたので、前を歩く、男女の新日ファンの「新日のレベルが違うのがわかりました!」という会話に、今、言わないでくれ~あなたのこと嫌いになるから今言わないで~となった。

 

ということですっきりとは帰れなかったし、二人のご多幸を祈ったプロレス始めだった。

地元に帰る電車で、向かいに座った男性もクリアファイル持ってたので、「私も行ったっす!」と心で伝えておいた。リーヴのおみやげはいつも素敵