とても久しぶりに、プロレス観戦に行ってきた。
1月の終わりにノアの試合を東京で観たのが最後だった。東京へ遊びに行くのは今の田舎の空気的に無理だ(自分が原因で人に感染させるのもやっぱり怖い)。
N-1の大会スケジュール発表があったとき、高崎の名が出たのには驚いた。こんな田舎でヘビーのシングル戦やってくれるなんて。どうしよう。
3月に前橋に来たときは感染リスクを考えて行かないでおいたけれど、会食等、大声でしゃべる密集した場所を避ければ大丈夫そうだとニュース見てて思ったので、気を使って行われているプロレスの試合ならまあ大丈夫だろうと判断した(しかし観戦に行ったことは職場には言わないである。都会から人が来るというだけで嫌がられるから)。
あとこう言っちゃなんだけれど、ノアの試合だからたぶんそこまでお客でいっぱいになるっていうことはないんじゃないだろうか?というのもあって。
チケットの一般発売すぐくらいで購入したら前から3列目だった。まあいいかなって思ってたけどツイッター見てたらプロレスショップにまだ1番前の席が残ってるとありショックを受ける。
2日前くらいからソワソワしだした。楽しいことがあると体調を崩しやすいけれど体調崩したら会場に入れなくなってしまうので風邪ひかないでくれーと願って過ごす。寒暖の差が激しくなってきたので鼻風邪をひかないようにマスクをして眠る。
せっかくだから応援うちわを作ろうと思いたち、選手の写真とか全然持ってないけど杉浦選手ならファンだしTシャツワンちゃんだしと思って犬のイラストを描き、なんだかほっこりした仕上がりになり、ふざけてるって思われたらどうしよう…とか思いつつ、まあまあのできになったのでチラ見してもらえる席だといいなーとなった。
すごい時間かけてしまうと、見てもらえなかったときのショックが大きいのでサラッと作ろうを念頭に作成。試合中は見たら気が抜けちゃうかなと思い伏せておいた。かわいくできたので捨てないで取ってある。Tシャツ買おうかと思いつつ、最近のノアはどんどんユニットが変わるので迷ってしまう。
そして当日。とてもとても久しぶりにメイクをし(元々簡単なメイクしかしていなかったけれどコロナでさらにすっぴんに近くなっている)、チケットの裏に個人情報を書き込み、ドキドキして準備する。緊張して胃が気持ち悪くなってしまった。
雨が降るかもみたいな予報だったけれど、雨は朝方で止み、むしろ日が出て暑いくらいだった。
会場のサンピアでプロレス観戦するのは去年の新日以来だ。
駐車場が少ないので、新日のときは裏のプールのエリアに詰め込み駐車をしていたけれど、ノアはどんなもんかなあ…と思って行ったら車がスカスカだったのでオオ…?大丈夫かな…ってなりながら入り口に向かったら、入口付近で時間を潰している人たちが男性ばかりだったのでオオ入りづらい…となった。
入り口で体温を測り、手を消毒し、自分でチケットをちぎって半券の裏の個人情報が見えるように箱に入れてスタッフにチェックしてもらう。
何かグッズ買いたいなと思っていたけれど、グッズの種類は長机2つ分に留まっていて、飛沫防止のビニールの向こう側に置いてあるし…見にくいな…種類の分け方わかりづらいな…触っちゃ駄目な感じだし値段とサイズがよくわかんないな…でもコミュ障だからスタッフの方と話したくないな…となってしまい、サイン会をする潮崎選手のポートレートを買うのみになった(ノアのグッズは新日より千円近く全体的に高い気がする。まあ少なく作るとコストかかるだろうしな)。
並べ方とかポップやらわかりやすさの工夫すればもうちょっと売れる気がする(経営が大変だという話はよく聞くので自分もついついそういう目で見てしまうのだ)。
ノアのロゴかっこよくて好きだから色々欲しいなあとは思ってるけどまだサンリオとのコラボTシャツしか持っていない。ファンの方はお布施的にばんばん買っててそういう姿勢見習わなきゃって思ってるけど。
サインの時間まで自分の席で過ごす。日焼けしていかついお兄さん2人の間の席だった。一個飛びに座るように椅子が並べられていた。座席にはうちわが置かれていた。今はやってないけどウェットティッシュくれたりお菓子くれたりノアはおまけがうれしい。
会場を見渡すと、スペースに余裕があるなあと感じた。新日のときは1600人くらいお客がいたけれど、今回は何人かなあ、200人いないくらいだったと思う。3列目だったけれど、自分の座ってるところの2列目は試合の終わりまでお客さん0だった。去年前橋で見たときは招待券で埋めているように感じたけど今回それはなかったと思う。
ノアは男性ファンが多いのかな?後楽園の客席観てると一人の女性とても多い感じするけれど、今回は自分と同年代や下の年代っぽい一人観戦の女性はほぼいなかった。まあ立地的に県外の人は車無いと来るの大変だもんなあ。むしろコロナじゃなかったらこんなところで試合はしなかったかもしれない。子供連れも少なかった。
サイン会の時間になり、列に並ぶ。通常だったら対象商品さえ買っちゃえば私物に自由にサインを入れてもらえるそうだけれど、買ったもののみにサインだった。普段だったら握手もしてもらえるのかな?サインプラスビニール越しに写真撮影だった。
久しぶりの生のレスラー!しかもイケメンの潮崎選手。身体がすごく分厚かった。
こちらから何か話しかけないとさらさらっとサイン書いてもらって終わるので、コミュ障の自分はドキドキして終わっただけだけど、目が合うだけでパアアっとなった。はあ嬉しい。
コンディション最悪だったろうにありがとうございます
声出し禁止、席動くの禁止、飲食は水かソフトドリンクのみという説明がされ、1試合終わるごとに練習生の子たちがスプレーでリング上の消毒作業をしていた(2人いて、片方の子の背が大きかった。楽しみだ。もう片方の子はジュニアかな)。紙テープの華やかさもノアの楽しみであったがこちらも禁止だ。
まあ普段からコールしないで静かに見ているので特に困ることはないのだけど、やっぱり意外な展開には小さく声を出してしまう。
楽しみにこの日を待っていたのがストレスでもあったがゆえ、試合中も胃が気持ち悪くなってしまい、小さくオエーという気分を抱えながらの観戦だった。
リングの揺れる音、骨や筋肉がぶつかる音、それらが会場に響く感じ、そうそうこれこれーとなった。身体に足りていなかったものが染み込んでくる。1試合目からレスラーの身体の大きさにそうそうこれこれーとなった。コロナ前まで選手の名前あやふやだったけどユニバースで覚えてすっかり全員誰だかわかるようになったぞう(スポット参戦選手が多いから配信で見てると時々誰だ?ってなるけれど)。
新日の試合をこの会場で見たとき、2列目でも前との間隔が狭くて前に座っている人の頭がかぶってしまい左右に揺れながら見ていたけれど、今回前後左右ゆったり配置で、むしろ3列目なのに遮るものがなく、選手こんなにお客少なくてモチベーション下がんないといいな…ってなった。
新日でさえチケット売り切れにならないんだから、このあと1年くらい?は割り切って団体存続できればそれでいいのかなあとも思う(DDTと会社が一緒になって潰れたようなものじゃないかと揶揄する人もいるけれど私はそうは思わない)。
棚橋は客が来ない時代に営業めちゃくちゃがんばっていたそうだけど、ノアも会場に来るお客に神対応するレスラー1人くらいいるのかな?(こういうこと期待するのはクソ女ファンなのだろうか)
棚橋は地方で毎年見に来てくれるお客のこと把握していたようだし、今もコーナーに上がったときに写真が撮りやすいようにゆっくり時間をかけたり相手の入場を待ってる間客席チェックして自分のファンに指差したりしてるけど、ノアで客席しっかり見てるなあと感じるのは清宮選手だ。清宮くんもコーナー上がったら、ゆっくりめな気がするから参考にしてるのかな。良いところはどんどんパクっていってほしい。
去年私が見ていた頃は丸藤選手は膝かどっかが不調でN-1も全敗だしあまり印象に残らなかったが、動きが輝いていた。プロレスラーの首のあたりへのキックってなんであんなにパーンっていい音が鳴るんだろう?どうやってるんだ~。
シングルの大会なのに、真ん中にあった8人タッグマッチがおもしろくて、箸休め的にのんびり見ようかなあと思っていたら、意外にバチバチで楽しんでしまった。
勝彦選手は潮崎選手と仲間割れしたばかりで、潮崎選手がリング外にいるときも狙いを定める野良猫みたいな表情で近づきボコボコにしていた。潮崎選手は拳王選手と8月に戦ったときの傷が癒えていないようで、両肩両腕テーピングして背中じゅう吸い玉?の治療の跡が付いていて、ああもう無理しないでと思ったけれど、ボコボコにされながら試合で主役になっていた。
こういう前哨戦って、ジュニアや若手の選手がヘビーの人に負けるのが暗黙の了解みたいな感じだと思うけれど、潮崎選手が勝彦選手に勝っていて、会場が驚きでどよめいていた。
新日はお客が多いので「あいつか…」って他のお客にバレることはほぼ無いと思ってるんだけどノアは隣の人とかにわかっちゃうよなあ。怖がりなのでそっとしておいてください。
清宮選手こういうカメラが見ていないところでも絶対本気でムキになりながら戦っていたと思う。いいわ~。拳王・潮崎・清宮・中嶋選手は出てくると華を感じる。
ユーチューブで全日時代のワイルドボンバー?のやりとりで覚えた征矢選手を初めて生で見て、大きくて驚く。丸くてごつごつした選手も好きだ。
桜庭選手と望月選手の試合は終わってから座礼をしあってたのがなんか歴史を感じた。
メインは杉浦選手と谷口選手だ。横の人にチラ見されるの恥ずかしいなと思いつつ団扇を出す。見ようと思えば見てもらえる席なのでドキドキしていたが、チラ見されたかなどうかな?っていう感じだった。最前の方が持っていた団扇が指差されていて、いいな~と思った。
試合内容が心に響かなくて、自分にがっかりした。たぶん私がおもしろいと感じるかどうかは緩急とか間合いなんだろうなって思うけど、メインの試合って刺激に慣れた状態で見るから大抵の攻防はさっきの試合でもあったなあとなる。杉浦選手が最後フランケン?使ったのが珍しいやつだったらしいけれど私はオオかっこいいと純粋に思っただけだった。杉浦選手が勝ち、マイクで締められる。
試合が終わり、東西南北ごとに少し時間をずらしての退場だった。会場周辺で知り合い同士で話し込むのも禁止になっていたので、みんな軽く会話して解散していた。
終わってほわほわした気持ちだった。4時に始まって6時前に終わり、だいぶ外は暗くなってきていたけれど、見慣れている田んぼ道も、車のライトも、なんだかとてもきれいに感じて、曇り空を見上げてボーッとしたりした。ああ私も生きているぞ。
いつもは職場でレスラーと撮ってもらった画像を自慢してまわって呆れられるんだけれど、行ったことが言えないのでがまんだ。友達とかに見せたらプロレス知らない子たちから「かっこいいね」と感想が来る。そうだよね。
プロレスが好きなんだなあと再確認した。
早く後楽園で試合が観たいな。