オエウイのプロレス日記

プロレスについて記録用。2018.10初観戦。生観戦すると書くこと多いです。たまーに更新

36 プロレスリング・ノア CA傘下後の後楽園大会

先日、後楽園ホールでノアを1人観戦してきた。絶対面白いと確信できる大会は友達誘うけど、基本は1人だ。

周りの人が仲間とワイワイ観ていてじゃっかん寂しくなりそうだったが、途中から来た横のサラリーマンのおじさまが、静かに観戦しているけれど盛り上がってるところではオオオと漏れ出るように声が出たり、良い場面だけで拍手したり、わりと自分と同じところで静かに盛り上がっていたのが良かった。

 

仁王選手のシングル1回見たくてチケット買ったけれど、リーグを勝ち上がることはできなかったようで見られなくて残念(ユーチューブでバルコニーから下に落ちるやつ見て以来、過激なやつ以外どんな感じなんだろうと気になっている)。前の衣装好きじゃなかったから変えてくれてよかった(レスラーは身体のライン出してほしいわ)。

覇王選手がとても小柄で驚いた。長くつかまっていたけれど、筋肉がバキバキじゃなくて小柄だと、弱い者いじめ見てるみたいでかわいそうになってきちゃう。

拳王選手のマイクはもちろんよかったし(親会社変わったこと特に団体から発表しないんだなと思ったらそういうの拳王選手が全部マイクで言ってくれた)、金剛のそれぞれが目立とうとしてる感じも好き。

中嶋選手と鈴木選手が、全然カメラが来ないはじっこの場外乱闘でバチバチにやりあっていて、何が起こったのか分からないけれどガチかな怖い…と釘付けになってしまった。ユニバースで見てみてもなんであんなにやりあっていたのかわからなかった(多分この時場外乱闘だったのかなあって時に正面のお客さんもけっこうそっち見てたみたいだ)。ツイッターで検索しても誰も言ってないけど、近くに座っていた常連ぽいおばさまの顔の引きつりぐあい見たら普通じゃない状況だったのかなって思う。飯伏選手みたいなフリなのかガチなのかわかんないやつ以外で切れてそうなの初めて見た。

 

終わったのが9:40くらいになってしまい、私の中の後楽園最長記録になった。30分に1本くらいしかない地元への電車に乗るために、最終戦は電車の時間気にしてソワソワしてしまい、集中力がいまいちになった。近くに住んでる皆さま羨ましい。電車日帰り組ではたぶん一番遠いだろうな~。普段は選手がいなくなるまで観ていく派だが、マイクが終わったらとっとと帰った。

 

ということで楽しんできた(細かい試合の感想は省略)。

 

色々な団体観て比較しなければと思っているけれど、しばらく新日本とノアが観戦の主軸になりそうだ(もっとたくさん見たいけれど、これ以上は生活が圧迫されてしまい無理な気がする。年末に全日行ったので、次はドラゴンゲート調べてみようとはしてる)。

新日本は安定しておもしろいし、ノアのみんなで団体を上げていこうという雰囲気も、成長していくものを見守る感じで楽しい。

 

棚橋のポッドキャストを聴いていたら、新日の今の人気が安定している状態もありがたいけれど、ガラガラの状態から上がっていった時代が1番楽しかったと言っていた。色々お客さんが来るように努力して、それに反応があって増えていくっていうのは確かに達成感があって楽しいだろうなあ。

ノアも今、そんな感じなんじゃないかな。上に冷静に分析してまともに判断できる人が立ち、どうしたらお客が増えるかっていうのを、考えて試し続けている。

大きな資本の傘下になって、コンプライアンスみたいなのは厳しくなるし、シビアに切られてしまう選手もいるかもしれないけれど(1人もう切られちゃってるし)、選手が試合に集中できるようになるんじゃないのかな。難しいことはわかんないけど。

 

私は知識欲があるタイプのオタクなので、まとめサイトみたいなのも覗いて、ファンがあーだこーだ言ってるのを眺めているのだが、ノア関連の時はなぜだか知らないけれどよく荒れている。年寄りばっかりだとか(ロートルってよく書かれているから何語なんだろうと思って検索したら中国語が元のようだ。なぜここだけ中国語)、新日への借金を返せとか泥舟だとか背が小さいとか試合見てやったけどつまんないだとか。ノアが上手くいってないのを上から見てせせら笑うのに快感を覚えちゃってる人が多いのかな。

 

1年間の観客数の表があったけれど、新日以外の主要な4団体のお客の数を足しても、新日のお客の数に達してないので、いかに独走状態なのかを示していた。

 プロレスのお客さんって、サッカーとか野球みたいに、団体を決めてそこだけ応援する人が多いのかな。というか、新日本だけで他に興味は無い人が大半なのかもしれない。

 

団体の規模が違うんだから、そりゃなかなかできないこと多いだろうし、良い選手は新日に集まってきちゃうだろうし、そこで比較して腐すなんて、そんなことして何になるの。ネットは上から目線のコメントが集まってきちゃうところだから気にしなきゃいいんだろうけど。

2つの団体の違いを、ああこういうところはお金かかってなかなかできないんだなあとかっていうのを見ながら考えるのも好きだ(動画関係でよくそう思う)。チラシとかジャージは、ノアがかっこいい。チラシ捨てないで取っておきたいデザイン。 

 

清宮選手が去年の両国のマイクで、業界1位を目指しますと宣言したとき、心からの言葉だなって思って美しいと思った。

最近ベルト失っちゃったけど、団体のトップ任せられて、普通の20歳そこそこの子だったらものすごいプレッシャーで押しつぶされてしまっていたと思う。オカダ選手も長いこと任せられていたけれど、お付きがいて成長するまで支えてもらって、他にも集客力ある選手がいてっていうのと違って、団体が潰れるかどうかっていうぎりぎりの状態で孤独感すごかったんじゃないかなあ。

そういう清宮選手に対して「無理だ」ってツッコんで笑うのか。総ツッコミ社会だな。1位目指さなきゃ2位にもなれない。

  

新日見慣れてる人にしたら、席は満員にならないし(1人で行った時は他のお客ぼんやり観察することが多いんだけど、ノアは1人で来てる女性客少ないなあと思った。友達にそれ言ったら、新日は選手個人にアイドル的にファン付いてるしねって言われて、確かに!ってなった)、おじさん出てるし、お腹もうちょっと鍛えればかっこいいのになあと思う人もいるし、物足りなさあるかもしれない。でもやっぱり楽しい試合が3試合くらいあって、心が満たされて、私がプロレスに求めてる感覚みたいなものが残るのだ。

 

石森選手が新日に来てからのインタビューで、ノアにいた最後の数年は自分のレスラー人生こんなもんかと気持ちの中で腐っていた部分があったと語っていた気がするけれど、今のノアに負の雰囲気無いと思った。自分がトップになって団体を上げていくって考えてる選手が多いんじゃないのかな。

私は虚しさとか切なさとかに対する感覚がすぐに働いてしまう人間なので、ひなびた観光地に行って、色の白いお年寄りが必死に客に特徴のないお菓子を売ろうとしてるのを見たりすると切なくなってしまうんだけど、そういう気持ちにならない。好循環の渦が始まったんじゃないかな。

 

杉浦選手のマイクが印象的だ。ベルトへの挑戦表明をした清宮選手に

「20年だ俺は。20年、このノアで俺はな全部景色を見てきたんだよ。良い景色も嫌な景色も見たくない景色も見てきたんだよ俺は。新しい景色…変えてみろよ変えるもんなら変えてみろ。おい小僧、俺は今年50だ。俺には先がねえんだ。明るい未来も無いんだよ。おい、奪えるもんなら奪ってみろ」と発言していた。なんか、心から言っているように見えた。

杉浦選手は親会社が変わったと知ってから、ツイッターは荒れた調子を最後に止まっていて(乗っ取りと言っているようだが)、心中穏やかではない状況のようだ。

杉浦選手の引退は考えないようにしているのだけれど、本人の口から未来は無い発言が出てきて、やめてーってなった。

ノアでデビューして20年ということは、ノアの歴史は杉浦選手の歴史でもあるのか。昔のことを職場の50代のスタッフに聞くと、今の新日みたいな時代もあったんだなあと思う。

私は負の時代なんて全然知らなくて、この1年くらいの杉浦選手のことしか見てないけれど、今の杉浦選手が形成された20年なら、何も間違ってなかったんじゃないかと思う。玄人が試合を否定したとしても、金銭的に辛い時代があったとしても、私は新規客でそんなの何にもわかんないので、今の杉浦選手がバチバチやっているのに胸が高まって、泣きそうな気分にもなるのだ。ノア見に行くのは杉浦選手が見たいっていう部分が強い。シングル戦見てみたいと言った友達を、両国に連れて行ってマイケル・エルガンとの一戦を見せることができて本当に良かったと思う。

明るい未来はない、と自分のこれからのレスラー人生に断言していたけれど、明るくない未来は何年後なの?30歳デビューレスラーの限界は何歳なの?今私の中でめちゃめちゃ輝いているのに。

 

お願いだからもうちょっと、1日でも長く、引退しないでください

 

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