私は中年になりつつある実家暮らし人間である。
ファイヤースティックを導入してからというものの、ビッグマッチの時はテレビの権利を奪い、大きな画面で試合観戦している。
母は私が録画しておいたプロフェッショナルやダークベアさんの試合で「棚橋、オカダ、内藤」は覚えたし、地元に来た地方巡業に2回連れて行ってあり「棚橋とオカダすてきね」という認識である。棚橋が握手してくれたおかげでまた見に行きたいと言っている。
母はそこらへんにいるババアで、押しが強く、人の話は大して聞いちゃいなく、ぬいぐるみが好きで、ダイエットはしてるけど甘いものは別腹で、孫はかわいがっているけど体力がついて行かない、そこらへんにいるババアである。
プロレスについても「野蛮ねえ」が基本である。
私がテレビでイッテンヨンの生配信を見たことにより、母も初めて新日のシングル戦を見ることになった。
「あっぶなーい。首折れちゃうんじゃないの」を30回くらい言っていた。「オカダの目が虚ろになってるわよ」とも。
内藤が膝ボロボロなのを見ていたので、次の日内藤が勝ったと教えたら「なんで！？どうやって！？」と言っていた。
地元は中途半端な地方であり、スーパージュニアが来ることもあるようだが、大体は大人数のタッグマッチ中心の、ザ・地方巡業という感じだ（今年は何月にくるんだろう。会場がぼろくて恥ずかしいしフラットだし、車以外の人には来にくいところだから、駅前にできたアリーナでやってほしいわ。会場費高すぎるのかな）。
母はビッグマッチを見て以来地元の試合は「あれはお遊びね」と断言している。
「ドロップキックは1回だったわ」とか、いちおうちゃんと見ていたようだ。
地方巡業は地方巡業で選手が場外乱闘がんばったり、ジェイが遊び出すからそれはそれでいいんだけど、そういう楽しさは母には理解できないだろう。
この間のオカダ・タイチ戦がお気に入りのようで、もう1回見たいとか、オカダ素敵ねえと言っている。
お遊びじゃなくてこういうの見たいと言っていたけれど、東京に行くほどではないようだしなあ。ぜひ駅前のアリーナでそこそこ大きい大会を誘致してほしいわ。
