またもほぼ記憶が消えかかっているが、思い出だから覚えてる範囲で記録しておこう。
国技館に、2日連続でプロレス観戦に行ってきた。相撲観戦を国技館でしたら楽しいだろうなと思っていたけれど、まさか最初にプロレスで行くとは思ってなかった。
私のにわか観戦歴のなかで、もっともハードな2日間となった。
1日目、ノアの試合の日、5時から始まるので昼に友達と集合し(プロレス観戦2回目の子)、両国でちゃんこを食べ、北斎の美術館に行き、歩いて移動したわけだけど、国技館は行ったことが無いので場所が良くわからなかった。
ファンは、ノアファンはおらんか…と探していたらロゴマークが書いてある何かを身に着けた人がいたので、急いで付いて行った(早歩きなので大変だった)。
初めての国技館だ。ロビーはサイン会とグッズ販売で人がわいわいしていた。
通路が一周ぐるっとできる造りで、トイレやドアが同じ配置で並んでいる。
始まる前マス席でダラダラしていたら、正面と向正面を間違えたお客さんに、ここ私の席です、荷物置いておいたんですけど…と怪訝な顔をされた。国技館でウロウロするときは携帯とチケット持ち歩かないと危険なんだと知る。
マス席を2日間とも買ったのだけれど、マス席は腰が痛くなるというのをネットの情報で得ていたので、ダイソーの折りたためるクッションとかブランケットとか持って行ってあったけど、やっぱり腰が痛くなった。背もたれ付きの座椅子持っていけたらとても楽だろうな~。後ろの人の邪魔になるとか考えなきゃかなあと思ったけど、普通の厚みの座布団とかならなんの問題も無いとわかった。あと腹筋背筋を鍛えて行ったらいいかもしれない。
ノアとDDTはひとマス2人ずつで使うように配分されてるけど、新日はここに知らない人たちと4人か…きついな…と思った。ここに4人だと、体育座りか、がんばってあぐらをかけるかどうか、かなあ。前後も早い者勝ちらしいですね…。ファンを試してくる場所だ。
大会が始まる時、映画「天気の子」に使われていた歌がしっかり流れていて、なんで?となった。オープニング用の決まったテーマソング無いんですね。
NOAHはおじさんのお客さんが多いイメージだけれど、今回は子供連れの人がけっこういたような気がした。毎回芸能人見つけようとがんばっているけど見つけられず、今日こそお笑い芸人くらいなら絶対いるでしょ!って思って探していたけど、プロレスファンの男性ってお笑い芸人の私服風の人がとても多いので見つけられず。いつになったら見つけられるんだろう。
最後の3試合を楽しみにしていた。丸藤選手とグレートムタ、マイケルエルガンと杉浦選手、拳王選手と清宮選手。どれも楽しかった。
マイケルエルガンと杉浦選手の試合は、期待して行ったのに、期待以上のものになってしまった。見終わった後なんかもう疲れてしまった。友達と顔を見合わせて、すごかった!ってなった(技とか選手の特徴とかそういうのを私は理解できないので、分析的には書けないんだけど)。
地元で初めてノアの試合を見た時、地方だから、やっぱりまあそれなりの試合だなあと思った。音響とか演出とかにも限界があるんだろうけど、可もなく不可もなくみたいな。相撲の地方巡業ほどじゃないけど。
来てくれてるだけでありがたいし、怪我されても嫌だからまあいいんですけど、杉浦選手だけは、バチバチ感が印象に残ってて(この間携帯の画像見てたら杉浦選手だけたくさん撮ってた…)、夏ごろユーチューブで試合が生配信されるって知って見たらやっぱり杉浦選手素敵だなって思って後楽園見に行って、やっぱりすごいなって思って仕事休んで両国行ってみたらまたすごくて。ああもう裏切らないなあ。50歳かあ。これからも一回一回を噛みしめて見なきゃなあ。
拳王選手と清宮選手の試合も心動かされるものがあって、終わってからの清宮選手のマイクも、ノアを背負っていくという覚悟の感じられる良い内容だった。育っていくのを応援していきたくなるやつ…!
全試合が終わって帰る時、つい1時間ほど前まで激しい試合をしていた杉浦選手がサイン会のためにロビーに立っているのが見えて、大丈夫なんですか!?ってなった。これが「会社の犬」ってやつなのかな…(かっこいい)。
楽しかったので週刊プロレスのノア増刊号も、700円ってちょっと高いな…と思いつつ買ってしまった。清宮選手の笑顔が、か、かわいい…ってなった。
拳王選手の連載ページも色々なところに噛みついていておもしろい。清宮選手がデビュー直後すごく素朴だったっていうのも拳王選手で知った(まゆ毛と髪型で人って変わりますね)。私は口下手すぎて、口ゲンカなんてまず無理なので、うらやましい。
-----------------------------------------------------------------------
1日目見終わってすぐ地元に帰り(地元に着くのは日付が変わる頃だ)、2日目は5時起きで地元での用事を済ませ、大急ぎで移動して(贅沢にも新幹線を使って)、試合始まって2時間近くたったところからDDT観戦するという、ハードだしお金かかるし傍から見たらただのバカな人間の行動をした。
友達が選手からチケット取り置きしていて、友達は先に会場入っちゃうけどチケットはまとめて受け取りだったので、連絡して入り口まで来てもらった。
鉄柵の門の間からチケットを渡してもらったので、囚人みたいだな…って新鮮だった。
席はマス席の一番後ろだった。たぶん第5か第6試合くらいから見た。
イケメン選手の試合、1回も見たこと無いから行ってみたいなあと思っていたけれど、とっくに終わっていた。もう見るの無理かなあ…
友達も私も二回目のDDTだったのだけれど、友達は私が到着する前に1人でサイン会に参加していた(私は人に聞けない性格なのでスタッフに聞いたりしてチャレンジできる友達が羨ましい)。
DDTは、個別のグッズはもちろんだけど、当日のパンフレット(2000円)を買えば、載っている選手の写真のところにサインしてもらえるという方式のようだ。みんなパンフレット持って並んでいて、試合前、休憩時間、試合後、と何人もの選手にサインしてもらえる。
友達は選手ほとんどわかんないのに(選手の1人とちょっと知り合いになっていたのでそれ目当てで行ったようだ)、サインもらいに行ったら、最初にダムネーションの人たちがいたようで「塩対応受けた」と怒っていた。
ダムネーションってヒールなんですね…試合見ても、ツイッター見ても、ヒールってわかんなかった。
誰だか名前がわかんない上に顔がマスクしていて見えなくてパンフレットから探せないのに、向こうから何ページか教えてもらえなくて、1ページ1ページめくって見せていってサインしてもらったらしく、感じ悪かったとのこと。ちょうど他にお客がいなかったらしい。向こうも友達が全然わかんないで来てるなんて思ってないだろうなあ。
ちょっとその1ページ1ページめくっていく光景思い浮かべたら笑えたけど、私がその対応受けたらトイレで泣いちゃうかもな。友達はタフなので全然気にしないようだ。
ダムネーション以外の選手たちはみんな自分でページ開いて対応してくれて優しかったとのこと。他にもヒールっぽい人のところにもサインがしてあったけど、この人は優しかったと言っていて、ヒールじゃないんだ…ってなった。基本全員怖そうだからなあ。
帰り、友達がサインしてもらうのにくっついていったけど(新日本みたいに厳しくなくていいなあ)、ディーノ選手と赤井選手は私にもついでに握手してくれて嬉しかった。レスラーと目が合うだけでドキドキする。
BASARAの選手が戦っているの初めて見たけれど、しっぽみたいなのを付けていたので、あれは何?武器?と選手の名前を検索したら、しっぽについて何も言ってない…ファンには当たり前すぎるのか…!ってなった。試合中は特に使っていなかった気がする。
ケニーオメガを見に来た人が多かったのかなと思った。アントン選手がちゃんと試合やってて、できるんだ!!ってびっくりした。プレッシャーすごかったろうな。ケニーは女子選手の発掘のために来たんだろうなと思った。
DDTファンで、毎試合楽しみにしている方達には水を差す内容になるため、以下からの文章は読まないでいただきたいのですが、今回の大会は私にはあまり楽しくなかった。
(自分が楽しいと思った大会を人が批判してるのってすごく胸糞悪いから、DDTファンの人が見たら嫌な気分になるだろうなと思います。だったら書くなよって話だろうけど、つまんないと思ってしまった自分に驚いているので記念に残しておきます。私が熱くて楽しかった!って思ったノアの大会も、しょっぱかったと言ってる人いるから、感じ方は本当に人それぞれなんだろうな)
全試合終わった後、終わっちゃったよ…となった。私達の中で盛り上がらずに終わったので、試合中盤「なんかつまんないね…」「いやでも後半ここからでしょ!」って話しながら見ていたら終わってしまった。
友達は「もう来ないわ」と辛辣だった。友達はお笑い要素をプロレスに求めてない人だからDDTは確かに合っていないのかもだけど、夏の大会は確かに二人とも楽しんでいた。私は楽しむ気満々で来たし、新幹線代分楽しむぞ!ってなってたけど、ハマらなかった。「夏は楽しかったよねえ?」って何回も確認してしまった。
楽しめなかった自分にショックを受けて(地元で見る試合はちょいちょいまあこんなもんか…って気持ちで帰る時はあるのだけれど)、なぜ私には合わなかったのかを考えた。
まずマス席の一番後ろっていうのがよくなかったんだろうな。後ろでしょっちゅうドアの開閉の音がするし、タバコの煙の臭いはするし、関係者っぽい人が後ろでベラベラ何かしゃべっていて、集中しづらかった。近くの人、新日のスマホサイト見てる…ゲームしてる…っていうのも気になってくる。新日ファンがケニー出るからとりあえず見に来たって感じが周りは多かった。ぎゅうぎゅうで座らない分、後ろの席まで熱が伝わりづらいんじゃないかな。
夏の無料の試合を見て、とても楽しかったので、期待しすぎてしまったというのもあると思う。夏に見たタッグマッチ(佐々木・高尾vsHARASHIMA・ヤスウラノ)、今まで生観戦したタッグマッチで1番面白かったなあと思ったのだ。ああいうのまた見られると思って期待してしまった。ちゃんと確認してから行けばよかった。
ハードコア初めてだったけれど、どう見たらいいのかわかんなかった。危険で痛そうなことしてるのをハラハラ見るのが楽しいのかな。デスマッチもこういう気分になるなら、デスマッチ合ってないだろうな。選手の見分けがまだついてなので4ウェイは、誰と誰が味方で今戦っているのかわかんなかった。
メインの試合、年齢が20歳くらい上で、身長差が10センチくらい低いHARASHIMA選手が勝つのって、よっぽど説得力がある内容じゃないと納得できないなあと思った。竹下選手が夏に、遠藤選手にえげつない技かけまくってたのも印象に残ってたから、ああいうのやらないのかあとなった。
それまでのストーリー知らないし、HARASHIMA選手がどんなもの背負ってメインに立ったとか、竹下選手のファンの中での扱いとかも何にもわかってなかったのもいけないのだろう(もっと前の席で、他のファンと一緒に見ていたらまた違った印象になっていたかなとは思う)。
試合後竹下選手をリングに呼んでいたのも、勝った選手が負けた選手呼びこむって変じゃない?ってなった。負けた選手が勝った選手に歩み寄るのならわかるけど。友達は「マイクでいつまでハアハア息切れしてんだよ!」とツッコんでいた。
DDT全団体の選手が出るってなると、半分は女子の試合になるっていうのもわかっていなかった。私はたぶん、女子プロレスはそんなに好きになれないんだろうなと思う。男の裸見たいだけだろって言われたら、まあそうなのかもしれない。
私はプロレスにヒーローを求めている。自分とは違うムッキムキの超人で、身体能力がすごくて、人をひきつけ、みんなからの声援を集める存在だ。
今回見てて、女子プロは、アイドル要素が本当に強いんだと知った。元芸人志望の二人が、がんばってプロレスを始めて、小さい会場で経験を積んでついに両国の舞台に立った、というストーリーをファンは応援してるのかなあと思った。不完全で不器用な女の子たちががんばっているのを応援するのって、アイドル文化だよな。衣装とか髪型も、男性が求めてる理想の女性像って感じのが多いし。
終わって帰る時、女子選手の写真撮影会している群れの横を通り過ぎたけれど、私がイメージするアイドル撮影会の雰囲気まんまで、これはやっぱり対男性ファンの世界だよなあと思った。
批判的に書いてるけど、つまんない客になりたかったわけじゃない。ケニーの試合が終わったら、メインの試合見ないで帰ってしまうお客さんがけっこういた気がして、なんで見ないの!?選手がんばってるのに!とショックだった。
つまんない批判してる客程興ざめになるものは無いと思ってるから、試合中は周りの迷惑にならないようにと思ったけれど(まあでもぶうぶう言ってたかもな…)、つまんなくて、でも終わってツイッターチェックしたら9割9分の人は大会全体を褒めてて、自分のプロレスの見方が間違っちゃってるのか…となんか自分のプロレス観みたいなのがわからなくなってしまい、落ち込んでしまった(っていうのをジャンルが違うオタクの友達に言ったら、ツイッター上の評価って肯定的なものが集まりやすい、みんなツイッター上に友達がいるから、その選手のファンの友達がいるのに批判はできないって言ってて、なるほどーってなった。私はネット上に友達いないしな)。
DDTが合わないのかなあ…女子プロは合わないんだろうな…DDTのサブカルっぽさも好きだし、あの夏の熱いタッグマッチみたいな試合、また見たい。諦めないで慎重にチェックしよう。
念願の国技館の焼き鳥!