オエウイのプロレス日記

プロレスについて記録用。2018.10初観戦。生観戦すると書くこと多いです。たまーに更新

20 DDTプロレス初観戦

友達に誘われて、DDTプロレスを初観戦した。とても楽しかったので3日くらいはワクワクの余韻が残っていた。

 DDTについてのイメージは、エンタメ性が強くて発想のおもしろさが特徴、というのがあった。あと飯伏選手の元所属団体。

 

2回目に買った思い出の週刊プロレスは、表紙がDDTだった。全裸の後ろ姿でお尻を見せている選手と、その奥で何ともいえない表情で視線を逸らす選手(買うときは表紙を裏返してレジに持って行った)。場内スクリーンに自分の携帯番号がさらされた選手の唖然とした表情も載っていた。演技ではこの表情出せないだろうなと思った。

私にとってはこの2枚の写真がDDTの大きなイメージだった(あとは飯伏選手の試合をユーチューブでいくつか)。

 

 初めて行った試合は、なんと入場無料だった。無料にしたのは初めてのようなので実験的な日だったのだろう。グッズで収益を図らないといけないらしく、グッズ説明の時間が長かった。Tシャツがだいたい3600円で、微妙に高い。

場所は大田区総合体育館だった。なんかきれいな施設だなあと新日の試合がある時配信見てて思ったけれど、本当に新しかった。後ろの人たちの会話聞いてたら、オリンピック用に改装されたらしい。かなり上の方まで座席があるのが美しい。木の椅子なのが辛かったけれど(観戦プロは畳めるクッション持ってきていた)。席は上の方までけっこう埋まっていたけれど、リング近くの良い席でもごっそり空いてたりした。無料だったら、とりあえず席取っちゃって、当日気楽に来なくなるとかあるだろうな。

新日のバッグやロスインゴの服着ている人がちらほらいて、なんでわざわざ…と思った。DDTのファンは気にしないのかな?客層は、新日の方が気合が入った格好の人が多いかなあ。ロスインゴファンの人が何人かで同じTシャツ着たり、全身金と時間かけたコスプレしたり、マスク被ったり、っていうギラギラしたファンとはちょっと違う。Tシャツ着てる人もそんなに多くない。男性の割合が新日より多いかな?と思った。女子プロも出てるからとか関係あるのかな。

アンダーマッチというのを理解しておらず、定刻に行ってしまったので見逃した。

オープニングムービーでお笑いの山ちゃんが、ディーノ選手と結婚ネタでかけあいしてた。蒼井優ちゃんも山ちゃんの影響で試合見てるとのこと。

試合の合間、スクリーンを使った説明が多かった。スクリーンを背にする席だったのでふりかえりふりかえり観戦した。

スマホでの動画撮影OK、それをネットに上げるのもOKだった。そのぶん高そうなカメラ族が少ない気がした。 

紙テープを新日以外、どこの団体でも応援に使っているのかな?ライトに反射してきれいだった。

 

最初、若手っぽい子たちの6人タッグマッチだった。

さっそくDDTのイメージが崩れた。…ちゃんとしてる!と驚いた。技をこう使っていたとか説明できないんだけれど、そっちのロープからそっちまで飛んじゃうのか―とか、あらコーナーから手使わないで相手の肩乗ってぐるんと回っちゃうやつそっちのロープから仕掛けるのーとか(何となくの印象なので間違っているかもしれない)、意外性のある動きで、見てて楽しかった。たぶんDDTは全体的に技のテンポが速いと思う。

飯伏だけ特異なのかと思っていた。ちゃんとしてないから発想勝負で、文化系プロレスって言ってるのかと思っていた。私のイメージしてたDDTっぽい試合は、全体の3割くらいだったと思う。セミファイナルとメインはお笑い要素一切なかった。思い出の、表紙が裸の週刊プロレスで、困惑した表情を浮かべていた選手がセミファイナルに出ていて(佐々木選手)、お笑い担当と熱い試合担当が分かれているわけじゃないのね…となった。DDT周辺のアカウントフォローしたら、小さなイベントはお笑い要素で行われることが多いのかな?と思った。

女子プロ初観戦になったので嬉しかった(物販で働いていた子たちも女子プロの選手だったけれど、かわいくて本当にアイドルの一種なんだなあと思った。あんなに大きい声出してハキハキ働けないのでうらやましい)。

きれいな人と、ヤンキーっぽい人が戦うっていうのは定番なのかな?赤井選手、モデルもやっているそうだけれど、本当に細くて、鍛えてても女性だとこんなに細くなっちゃうのかなーと不思議なくらいだった。世志琥選手は重量感あって、金髪ロングに細眉にほぼすっぴんで、今の時代にはほぼ見かけなくなったヤンキー感を出していた。

男子のプロレスは、みんな現実感無いくらい鍛えて身体能力を見せつけてくるので、自分とは違う世界として捉えられるけれど、女子プロは、子供の時怖かった子を思い出したりして、地続き感がある。密着警察24時の喧嘩を見ているかのような気分だ。

女性が棚橋のハイフライフロー受けたらどうなっちゃうんだろうと考えることがあるのだが、体重差のある世志琥選手がコーナーから何回も赤井選手の身体に体重で攻撃して、赤井選手お人形のように揺れてやられていたけれど、意外に大丈夫なんだなと思った(2人の体重差は15キロくらいかな?)。

帰ってから、世志琥さんすごかったなあと思い検索したら、本当にキレたら怖いタイプなのか…となった。棚橋の日記をこの2週間くらい、1回目から全部読んでいたんだけど、2015年に週刊プロレスの表紙についてけっこう怒っているときがあって、何に怒ってたのかなあと検索して知った話とまさかのつながりが起こったので自分の中でオオとなった。

 

試合を見に行く前に対戦表を見ていて「蛍光灯」「デスマッチ」とあるのを発見し、ついにデスマッチ見なきゃなのかな…とドキドキしたけれど、血みどろの争いではなく、一本の蛍光灯を割るか割らないか、という心理戦と技巧を楽しむ試合だった。蛍光灯が割れる時ってこんな破裂するような音が出るのかあと知らなかった。知らないことだらけだ。

お客さんのコールが、ノリがいいなと思った。蛍光灯を巡った試合では「蛍光灯!」と蛍光灯も1選手のようにコールしたり、割りそうで割れなかったときにいちいち「セーフ」と言っていた。お笑いのクロちゃんが「闇営業してんだろ」といじられたときには「闇営業 闇営業」とコール。ブーイングもしょっちゅう起こっていた。

歌謡ショーやダンスショーのような入場シーンも多くて、お客さんがピカピカ光るメガネ付けたり、白いペンライト持ってきてる人がいたり、ライブのように手を振ったり。お決まりの動きがけっこう多いんだなと思った。盛り上げを成功させるためにみんなで協力している感じだ。休憩時間にはオリジナル?のプロレス体操をみんなで踊り、身体のコリをほぐしていた。

同じ選手が1試合で出るの終わりじゃなくて、いろいろな役割でリングに上がってきている気がした(まだ選手の顔の見分けがつかないのでたぶんだけど)。

脇役の人たちもキャラが立っていて、練習生の子は黒いTシャツに大きく「練習生」と白でプリントされていて、髪の毛とまゆ毛が完璧に剃られて目立っていた。リングアナが髪の毛ショッキングピンクで、高い声で場外乱闘が起こっていることを伝えていた。

お笑いのクロちゃんが女子レスラーの脚舐めてたのがネットニュースになっていた。こういう下世話なのが1番入ってきやすいからDDTが熱い試合するイメージ無かったんだろうな。クロちゃんもだけれど、お腹が出てる人がたくさん出ていて、だらしない体型の男性をこんなにたくさん見るのは初めてだ。

社長さんと、ササダンゴマシーンの試合を、楽しみにしていた。

プラケースでぼこぼこ攻撃していて、もうプラケースを見るたびこれで攻撃してたなあと思ってしまう。「採血」が攻撃の一種として試合中にあり、リングドクターが現れて、本当に社長さんの採血を始めていた。私は無理なので宙を見ておいたけれど、みんなでびっくりしながらリング上で採血されるレスラーを見守るという変わった経験になった。

社長さんの携帯番号がスクリーンに映されていて、これ週刊プロレスで見たやつ!と、進研ゼミで見たやつ!みたいになった。パワポプレゼンでは動画を撮ってる人が多かった。ササダンゴさんのプロレスへの熱い思いあふれる試合だった。

試合後、田中ケロさんが「新日の一人勝ちは面白くない」と言って、DDTが盛り上がっていくことを応援していた(本当に、なんで新日と他の団体って、こんなに人気に開きがあるんだろう?やっぱり棚橋のおかげなのかな。メディア戦略もうまいらしいけれど、お客の数が違いすぎてびっくりする。地方はまあしょうがないけど、後楽園ホールでさえお客さんの入りが違うのも、そういうものなのかあと不思議だ)。

男色ディーノ選手は知っていて、ユーチューブで試合も見ていたけれど、本当に最初から最後までセクハラで貫き通すタイプなんだなと思った。総合ルール?とハッテン場ルールを数分ごとに交互にやっていくという試合形式だった。ハッテン場ルールって何だろう?と見ていてもわからなかった。セクハラOKということかな。次の日グーグルで「男色ディーノ ハッテン場ルール」と検索してもわからなくて、「ハッテン場ルール」と検索しようと思ったけどこれは知らなくてよかった世界が開けそうなので止めておいた。「ゲイがセクハラして、それは場を盛り上げるためにしている」という状態は初めて経験した。

 セミファイナルの試合がお気に入りだ。生観戦したタッグマッチで、こんなにワクワクしたのは初めてだった。なんていうか、流れがいい。2人で戦っているからこそというのを感じた。期待しないで来てたから、あれ!?おもしろい!?すごい!?となった。期待しないで行ってよかった。

反対側の座席から、悲鳴のような叫び声で応援する女性がいて、すげえのがいるなと周りの座席もざわざわしていた。あの広い会場でこちらにも届くほどの声、すごかった。どこにでも叫びすぎて周りをどよめかせる女性っているんだな(男性はどっちかっていうと、意図して自分が目立ちたくてコールする人が時々いるかなあ)。

メインの試合も熱い試合だった。竹下選手、えげつない、相手壊れるんじゃないかという技を連発していて、なんでそんな酷いことするの…と思った。途中、命大丈夫かな?と思った。遠藤選手にばかり声援があった。「だから嫌われるんだよ」と後ろの人が言っていた。本当は遠藤選手がヒールで、竹下選手がベビーらしい。これは棚橋が嫌いなタイプの試合だろうな。頭から落とす技連発だった。見たことが無い角度の逆エビ固めで終わらせていた。飯伏と内藤戦って生で見たらこんな感じなのかな?危険だなと思いつつやっぱり熱中はしてしまった。お家に帰って二人を調べたら、二人ともまだ20代で若くて驚いた。全体的に若い。この今活躍している人たちが抜けずに10年後も活動してたら、すごいことになっていくんだろうなあ。

試合時間はなんと午後2時から8時までだった。5時くらいまでかなあと思っていたのに、3試合終わった時点でもう3時半過ぎで、あと8試合これから…?となった。大きい大会のときはこうなることがあると後ろの人が言っていた。時間切れで、メインの前に帰ってしまう人はけっこういた。新幹線とか高速バスの時間があったんだろうな。木の椅子で背もたれも無いので、腰とお尻が早い段階で痛くなった。

最後は映画の終わりのように、スクリーンに出場者だけでなくスタッフ側の名前も全員クレジットされて、しっとり感動的に終わらせていた。大会全体で1つの作品として構成しているのかな?しかし無料で見せるような内容じゃあなかったなー。

帰りに物販の部屋を覗いたけれど、サイン会のルールが良く分かんなかった。何買ったらもらえるんだろう…と初見でわかんないし人も多くて何が何だかなので並ばず終わった。初心者向けのガイドが欲しいわ。選手が物販に立って、なんなら会場まわって直接声かけて、積極的に売り込んでるし、選手との距離感が近かった。

ツイッターDDTの検索していたら、選手の似顔絵がたくさん描いてあるタオルに、全員分のサインをもらっている人がいた。着ているTシャツにとても色々な選手のサインが入っている人も会場で見かけた。新日の厳格なルールに慣れきっているので、どうやったらもらえるの!?となった。普通に会場でお願いして回ったら入れてくれるのかな。

 やっぱり初見でのおもしろさって重要だな。DDTの試合も、地方だったらここまでの高揚感起こらなかったろうな。友達は、プロレスにはお笑い要素あんまり求めてないらしく「矢野くらいで十分」とのことだった。1人で見に行くには熱い試合のがいいとのこと。2人で見に行ける時にまた行こうとなった。

年内のDDTの試合予定を見て、いつなら行けるかなあと考え中だ。新日もDDTも両方追いかけ始めたらいよいよ時間が無くなってしまうのでどうするか悩んでしまう。人生は一瞬だ。

 

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私のスマホは死んでいてほぼ真っ白にしか写らないので友達からもらった。お気に入りになったセミファイナルの入場シーン。お尻の痛みと戦いながらの観戦