オエウイのプロレス日記

プロレスについて記録用。2018.10初観戦。生観戦すると書くこと多いです。たまーに更新

6 新日本プロレス 飯塚選手の引退試合

飯塚選手の引退試合を観戦した。話がまとまらないので書き上がらず、すっかり流れに乗り遅れたタイミングでアップする。

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引退記念Tシャツを買おうと決めていて、サコッシュはどうしようかなーと悩んでいたのだけれど、その日の会場分のサコッシュは売り切れていたので、悩まずに済んだな…となった。Tシャツはネットで見た時どこにも着ていけねえデザインだな!と思ったけれど、実物は小さく英語がプリントされたりして、まあまあポップなデザインで、思ってたよりかはオシャレだった。夏場に運動するときに着ようと思っている。 

 

エレベーターロビーには中邑選手や葛西選手から贈られてきた花が飾られ、喫煙所の前にはももいろクローバーからの花も飾られていた。

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ももクロ来てたりするのかねー?という会話をしたのだけれど、西側の席に本当にいたようだ。特に紹介もされなかったので、家に帰って公式サイトの案内で初めて知った。

 

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座席は北側のはじっこだった。北側の席は初めてだ。この席だったらまた座りたい(落ち着いて観戦できた)。

 

何となく、いつもより男性のお客さんが多い感じがした。後ろのよくコールしていた男性は、何年かぶりに見る人を誘ったようで、最近のことを教えながら見ていて「海野レフェリーと海野選手の髪質が似ている」という話が盗み聞きしていておもしろかった。

 

アイアンフィンガーをアルミホイルや何かで作って持ってきている人もたくさんいた。

 

飯塚選手の紹介VTRが流されたのだけれど、天山選手が友情タッグを組んだ当時を思い出し「なんて良い人なんだろうと思った」とインタビューで言っていたところで、会場には笑いが起こっていた。

 

 飯塚選手の観客席徘徊は、こちらには来ないので対岸を眺めるような感じになったけれど、全てが最後になる、と目に焼き付けておいた(試合の詳しい内容は公式サイト見ればわかるし技とかわかってないので書かないで省く)。

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(壊れかけのスマホで撮ってもボケボケだし写真撮ってると試合に集中できないのでこれくらいしか無い)

 

オカダカズチカが、タイチのマイクにぶつからないように位置を気にしながら飯塚選手を頭から優しく落としたり、コーナーからジャンプしようとしてる天山選手のために飯塚選手を動かしたり、観客の「飯塚」コールを何回も煽ったりとか、先輩に対して一生懸命な人だなと思った。次の日の試合で膝十字を受けた脚にしっかりテーピングしてるのを見て、芸が細かいな、と感心した。

きっとそれぞれの選手、下手なことして最後の試合に傷をつけないように、すごい気を使いながら試合していたんだろうな。

 

最後の展開は、私には怒涛だった。

人間に戻って天山と握手したのかなと思いきややっぱり戻ってなかったー!となり、鈴木軍がみんな現れてなんか暴れて、タイチがアイアンフィンガーをリングの中央に置いたので百恵ちゃんのマイクみたいにしたな…となり、鈴木みのるがゴングを10回荒く鳴らし、ん?今のが本当のテンカウントゴング?と理解が追い付かないうちに飯塚選手はウガウガ引き上げていき(はじっこの席だったので階段を下って去っていったのが見えて、本当に帰った…と思った)、タイチもアイアンフィンガーを回収して去り、終わった…?となった。

 

試合が終わった後も「飯塚」コールが10分以上続いたのが話題になったが、観客の雰囲気的には、アンコール的な要素が強くて、普通は引退式があるし、これで終了というはっきりとしたアナウンスも出ないし、きっとこの後何かあるはず、というニュアンスだったと思う。

家に帰ってからワールドを見たけれど、野上アナの実況を聞いたほうが、あれで全部終わりだとわかりやすかったなと思った。

 

観客は何かまだあるんじゃないかと半分期待しつつコールをし続けてたので、リングアナから試合は全て終わりですとアナウンスがあった時、小さいどよめきがあった。でも涙が止まらないお客さんもいたし、あたたかく帰っていっていた。

私は「これで終わり?」とちょっとモヤンとした気分になったのが正直なところだ。(通路に関係者っぽいスーツ姿の人たちがたくさん立っているのが見えて、観客席のコールが続くのをみんな何となく眺めていたので、ああこの次は何にもなくて終わりか、と薄々感じていたものの)。「最後雑じゃなかった?」と言った私に、BUSHIのマスク被ったお客さんが、文句言ってるやつがいる、と思ったのか会話を聞いているのがわかった。

 

ウガウガで終わるのも美しいと思っていたので、正解でしかないのだけど、どうせなら選手がみんなはけた後、ささっと「これで終了ですお気を付けてお帰り下さい」といつも通り言ってもらえたら、おおこの選択を選んだのか!と100パーセントの気持ちで飯塚コールできたのだけれど、期待させといて終わりかよ!となっていたのだ。

帰りの電車で他の人たちの感想をツイッターで漁った。リングアナの最後のアナウンスの声がいつもより小さい気がしていたのだけれど、泣いちゃってて普段通りに言えなかったのかと感想見て知った。

みんな9割ほどの人は「最高の終わり方だった」と全肯定で感想を書いてて、私の最後のモヤモヤは行き場がなくなった。ネットに書いたら否定されて怒られる感想だ、となった。

 

なんであんなにコールさせといてモヤっと終わったんだろう?と思っていたけれど、試合から3日くらい経ってから、きっと裏で、コール続いてるから、もう一回出て行って挨拶しなよ、いやいいよ、いや出なよ、いやいいんだよ、ときっとそういうやりとりがあったんじゃないのかなと思った。リング近くにいたスタッフがどこかに大きく「ばってん」マークをして終了のアナウンスが流れたのだけれど「飯塚選手出てこないって言ってるので終わりにしてください」の合図だったのかなあ。

妄想したら納得できた(妄想して話したりするのもプロレスの楽しいところなのだろうか)。

  

引退式もせず、フィクションでしたと表明もせず、終わってしまった。

 

昔家の庭に半野良でかわいがっていた猫がいたんだけれども、ある日帰って来なくなり、そのままいなくなってしまった。

それはもう10年以上前の話で、普通に考えたら死んでいるのだが、まだ家猫の寿命まではあるし、もしかしたらどこかで生きているんじゃないのかとわずかに期待してしまう。お別れできなかったからだ(だから今は猫を家から出したくない派)。

 

飯塚選手は、ファンタジーのままいなくなってしまった。

 

私が飯塚選手の試合を観戦できたのはたったの4ヶ月くらいだ。飯塚選手の昔の試合をこの機会にチェックしたおかげで、いつか見よう見ようと思ってそのままでいた90年代の試合も知ることができた。

ただのにわかに、色々な楽しさがあることを教えてくれてありがとうございました。

試合前は、引退したら解説席に座ることもあるかもしれないと楽しみにしていた人がいたけれど、あの最後を選択したということは、もう表舞台には現れないという決断を感じた。北海道に帰るのだろうと予想している人もいる。

それでも、あと10年くらいは、定年退職くらいの年齢までは、もしかしたらまた現れるかもと期待しておくことにする。

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