活字が読めない

2014.7.9

中学生の時はよく読書をしていた。

図書館で1週間に1冊借りてくるのが習慣だった。

私はひどく臆病な人間なので、純文学を読むのは中学生の自分にはまだ早くおこがましい行為の気がしていた。図書館にある黄色い表紙の全集を借りる人はほとんどいなかった。初めて全集から一冊借りる時、エロ本買う人の表情みたいになってたと思う。

夏休みの読書感想文を吾輩は猫であるを読んで書こうとした。挫折した。猫がすぐ哲学的なこと語りだすからうわまた何か言い始めたって思った記憶はある。

多くの文学好き暗いけどミーハー女性と同じように、太宰治かっこいいな~芥川龍之介かっこいいな~と思っていた。図書館には作家の写真たっぷりに本人の生涯を紹介するシリーズ本があったので、私は文学好きですという優等生モードの表情をしながら、うひょひょひょイケメンと思いながら借りていた。今の朝ドラで大正時代の帝大生が出てきているけれど、ああいうのがすごいツボだ。ジャニーズ雑誌を買ったことはないけれど、私にとってはあの本がMyojoだったのかもしれない。

読書は習慣であったが、脳のどこかに欠陥があるらしく、読んだ内容を記憶してそれをかいつまんで人に伝える能力が欠如している。登場人物の名前も覚えられない。作家の代表作やら年代やらなんとか派なんてのも覚えられない。

中学では美術部に属していたが、読書感想画を描いている時、顧問の先生に本の内容を聞かれて、私は一言も発せず5分以上黙ってしまった。やっぱり脳の思考回路にどこか欠陥があるんだと思う。

そして今ほとんど読書ができない。読書するだけの体力が足りないんだと思う。高校であまり読まなくなり、20歳を超えてからきつく感じるようになり、ニート中に、能動的な行動ができなくなり、今は新聞を読むのもきつい(ニート中は社会から取り残される不安で新聞は読めていた)。子供の頃はシャンプーボトルの説明文でさえつぶさに読んでいたのに

図書館にたまに行き、よし、と思って借りてきて、開かずに返すのを繰り返している。

インターネットに中毒気味になってから、一冊の本を読み切る集中力が欠如してしまった気がする。2ちゃんのまとめサイトに大学生の頃からハマりだし(大きな後悔である)、時間を大幅に奪われ、アフィリエイトで管理者が儲けてるのとか嘘情報やら個人情報が拡散されるのが問題視されて、内容が規制され、前々から横に出てくるエロ萌え広告嫌だな、見たくないなと思っていたので、4年くらい見てようやく脱却できる兆しが見えてきたけれど、それでもインターネットに向ってしまう。実家に戻ってきたら友達がほとんどいなく寂しいのでSNSに救いを求める。

家にある文学全集を読もうと思って何か月も過ぎた(ニート時代に読んでおけばよかった!!そんな元気無かったが)。大学二年生の時に教授に寺山修二を読んでことが無いと言って驚かれ、ああ読んだほうが良いのかと思って、そのままだ。外国文学もほとんど触れたことが無い。2ちゃんまとめに脳が侵されている。でも私、読んだものを人に伝える能力が欠如してるから、まとめに載ってる最新の時事ネタを、いくらクリックしたって不毛なのだ。久しぶりに会った友人に「最近良いまとめあった?」と話を振ってもらったが、その瞬間頭はフリーズし、なにかあったかな?と固まってしまう。めんどくさいから特に思いつかない的に返してしまう。頭のいい人たちは読んだ内容を楽しそうにポンポン説明できて羨ましい。その能力欲しい。

図書館で借りた本は返却期限が来るので結局返す。読んで内容メモれば脳にいいのでは?と息巻いてたのに